南浜名湖は海の産地、例年ならば4月頃から水揚げされる舞阪港のカツオ漁は、黒潮の蛇行や全国的な不漁から今年は7月になってはじまり、カツオ好きの私たちを喜ばせてくれています。
舞阪港を日が変った頃、つまり深夜0時過ぎに出漁に遠く数十マイル先の漁場へと向かい、夜明けと共に曳き縄竿を両舷に張り出し、先にバケと呼ばれる疑似餌をつけて曳く幾本もの曳き縄にカツオが食いつきます。
船はカツオが泳ぐ早さでカツオの泳ぎの先を行きます。
舞阪モチガツオの魅力はもちろんそのモチモチした食感ですが、さらに美しいのが魅力です。
釣り漁に属す獲り方となるカツオ漁は曳き縄をたぐりよせ、カツオを抱くようにつかみ、疑似餌をはずします。
モチガツオとなるよう、その瞬間カツオの後頭部を船縁(ふなべり)に叩きつけ、一瞬で締めています。
そのカツオをデッキ下にある水氷とぶ厚いスポンジのベッドに漁師さんは丁寧に並べて寝かせる。
擦れのない、傷のないカツオは締めにより硬直せずに冷やされて運ばれるのです。
港に着いた漁師さんはまずはカツオの入ったカンコウの前にぶ厚いスポンジを敷き、そこにカツオを並べ、大きさ別に仕分け水揚げするのです。
美しいモチガツオは漁師さんの手間をかけた作品でもある。
ずらり並んだカツオが美しいのは、漁師さんの仕事によるのです。
※取材協力:浜名漁協 カツオ漁の漁師さん
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舞阪港のお魚さん
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