舞阪港の春のフネ コウイカのフネ
南浜名湖は海の産地、産地舞阪は船の町、浜名湖アサリ漁師さんは一艘づつの船を持ち、その数は500人以上、しらす船は49統(98艘)もの船団であり、トラフグ漁を終え春からはカツオ漁に向うチャカ船団は20艘ほど、舞阪港に所属船はまだまださまざま、静岡県の漁港は舞阪より大きな港は数ありますが、所属船数は最も多いといわれています。
さて、今回は船ではなくフネの話、イカはその体の中に大きなフネを持っています。舞阪港近くでイカの下処理を見れば、見事に大きなフネを見せていただきました。
コウイカ(モンコウイカ)のフネです。
まるでプラスティックのように軽く中空のフネは海に浮かぶ軽いこれはイカの軟骨です。
舞阪港の春イカといえばコウイカとモンコウイカのこと、スルメイカなどと違い、胴が長く脚が短いこのイカは、春と共に岸により浜名湖に入りこんで産卵にやってきます。まだ今は沖にいて、春漁のタイ網漁の網で獲られています。
写真は背中に「目玉のような模様を持つ」モンコウイカですが、目玉よりキスマークと呼んであげたい、甘い身を持つイカたちです。
コウイカ類は身が厚く、たっぷりの刺身用の身がとれるイカ、また別名スミイカと呼ばれるほど多くの墨を持っています。
捌く時にはスミ袋を潰さないように気をつけること、スミを利用するならば尚更です。
沖でイカが獲れ始めれば、浜名湖にやってくるのも間近、春の海の甘い味を味わう前に大きなフネもご覧ください。
春のコウイカ・モンコウイカは早くも舞阪港で手に入れることができるのです。
※取材協力:浜名漁協
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舞阪港のお魚さん
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