舞阪港クロムツ・アカムツ 底曳き漁の選別台

イチロー@南浜名湖.com編集長

2014年02月24日 11:15



南浜名湖は海の産地、舞阪底の早春、港を賑わす漁といえば遠州灘の沖の深海に網を曳き、高級魚・エビなどを水揚げする底曳き漁です。
底曳き漁では舞阪名物メヒカリ、アカムツやクロムツ、舞阪のイセエビといわれるアカザエビ、生でもいただけるアカスエビなどが水揚げされています。

クロムツです。深海に棲む魚は目が大きいのが特徴、アカムツと共に脂のおいしいムツはこの時期最も期待される魚のひとつです。
アカムツには大きな歯はありませんが、クロムツにはこんな歯があります。



底曳き船共榮丸からボウラ(水揚げ用の青い籠)で水揚げされた魚たちを見てみましょう。
洋上で揚げた網からエビ類、メヒカリ類を分け、魚は氷り締めされてカゴの中、こうしてひとカゴに入った魚たちは、港の選別台にあけられて魚種・大きさ別に分け、競りにかけられます。

目の大きいアカムツ、煮魚で楽しむチョウカ、最近おいしいと注目のハシキンメ、マトウダイとよく煮ていますが全身の銀色が美しいカガミダイ、その中に折った白い尾を腹につけるコシオリエビが見えています。



舞阪港の選別台に花が咲く、大きなクロムツから花盛りのチョウカ、この中のさまざまな魚が分けられて市場を賑わします。
3月からはいよいよタイ網漁がはじまり、氷り締めの美しい魚に、「活かし」と呼ばれるマダイ・クロダイなどの活魚が春の賑わいを連れてきます。

※取材協力:浜名漁協 共榮丸
共榮丸一艘曳き底曳き漁
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