舞阪港 アンコウは深海魚ではない

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年12月06日 14:15



南浜名湖は海の産地、本格的な冬はじまりの舞阪港に、冬を
印象づける今話題の魚が揚がっています。

「アンコウ」(キアンコウ)です。

大きな体の幅ほどもある大きな口、ズラリとならんだ凶暴な歯
も恐ろしいアンコウはご存じ冬の味覚、アンコウは体から七つ
道具と呼ぶ部位に切り分けられ、余すことなく楽しまれます。



話題を集めているアンコウの棲む海はなんと100m~200mの
浅い海にいる時間が多いという話題です。
200m以上が深海と呼ばれる海の、意外にも浅い海から水揚げ
されています。
舞阪港でも底曳き(300m付近)でない網漁でも獲れています。



大きな頭と腹からは想像できない、細い尾を持つアンコウ、こ
の魚を見れば深海魚だと思い、深海魚の代表として意識してい
ることが改められるかもしれません。



アンコウは口の上に対の釣り竿を持っています。
この竿の先についた房を揺り動かしては小魚を誘い、近づく魚を
ひと呑みしてしまう。
一度呑みこんだ、食いついた魚は逃がさない、この歯もそのため
にあるのでしょう。

意外なる浅海に棲むというアンコウ、その姿や生態はやはり深
海魚を見る楽しみのひとつなのです。

※取材協力:浜名漁協 中一水産
舞阪港市場のお魚さん 
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