いかり瀬自然観察会 ハマボウフウの種を見つける

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年06月28日 18:15



南浜名湖は海浜植物の宝庫、厳しい海浜性気候の中、群落を作る
ほどの植物群を見ることができます。

弁天島の向かいの瀬、いかり瀬は四周を海に囲まれた大きな瀬、
舞阪の自然を守る会(寺田久美子会長)は、定期的に観察会を開催
し、観察調査と外来植物の駆除を行っています。

広いいかり瀬の北岸と南岸でははっきりと植生が違います。
北の瀬では草そのものであったハマボウフウが、厳しい風に吹かれる
南の瀬では、まるで樹木のように幹を太らせたハマボウフウを見ること
ができます。より厳しい自然に対応しています。



南の瀬のハマボウフウの中に、既に実となり、種をつけたものを発見し
ました。
房のような実が崩れ、コロコロと小さな実が砂に広がっています。



ハマボウフウの種はとても軽く、風に吹かれれば吹き飛んでゆくような
広がり方をするようです。

そして中空であるその種はきっと容易に海に流されて遠く、根を張る場
所までを旅してゆくのでしょう。
海で繋がるところへ自由に流れて行き、可能性を広げてゆく海浜植物
の強さを小さな種に感ずるのです。



5月にはハマボウフウの花を、6月の観察会ではその実や種を見つける
ことができた、舞阪の自然を守る会のいかり瀬自然観察会は、いかり瀬
の東端部に繁る大きな海浜植物の観察に向かいます。

いかり瀬自然観察会6月
いかり瀬自然観察会5月
※取材協力:舞阪の自然を守る会
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