南浜名湖は海の産地、今年はこんな書きだしで南浜名湖の豊かな
幸を漁師さんや仲買さん、市場に集まる多くの師匠から話を聞きつつ
紹介しています。
南浜名湖の最南端で遠州灘に繋がる浜名湖は、潮の干満を利用して
海の魚たちが行き来し、なんと700種類もの海の生き物が育ち泳いで
います。
「シマウシノシタ」です。
雄踏港市場で見られるこの魚は、お友達。
始めてこの姿を見た時から親しみを持って注目するかわいらしい魚の
ひとつです。
ウシノシタ(シタビラメ)の仲間ですから、なんとも奇妙な葉っぱのよう
な姿をしていますが、ウシノシタが目も口もない(ように見える)不気味
さななのに比べ、シマウシノシタは、キョロキョロした出目を持ってい
ます。
さらに活魚として市場に揚がるこの魚は、上半身を反らしては口を
開け、目をキョロキョロとしちるのです。
さらに、この縞は秋冬もののテキスタイルのようなセンスの良さ、世に
シマウシノシタ柄などという伝統柄が生まれそうに思えるほどなのです。
シマウシノシタはセンスのよいお友達、なんて思っておりますが、市場
に揚がるくらいですから、これはうまいと云う。
お友達としては食べたくはないのですが、さらに味のセンスもよいので
はないかと考えるのです。
機会があれば、刺身とするというその柄の下に隠れた浜名湖センスを
楽しんでみたいと企んでいるのです。
※取材協力:浜名漁協雄踏支所 山松水産
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