南浜名湖の春を告げる美しいイカがいます。
春の潮に乗って南浜名湖の海岸近くに産卵にやってくるこのイカ
は漁だけでなく、ルアー釣りの対象として愛されています。
それも雌雄二匹で湖岸に寄ることから二ハイを手にいれることが
できるといいます。
「コウイカ」です。
コウイカはその名の通り身の下に大きな甲を持っており、胴を触
ると意外なほど堅いことに驚きます。
舞阪港外で魚屋さんがコウイカを捌いていましたので全回に続き
捌き方を教えていただきました。
この魚屋さんはまずは胴の先端にひと筋切れ目を入れています。
脚の方を上にして下に押して切れ目から身の中にある甲を押し出
していきます。
全開は切れ目を入れない方法ですが、この方が手早く甲を出せそ
うです。
取り出した甲はまるで白いサーフボードのような形です。
イカの脚を持って胴から内蔵ごと引きだしてしまいます。
この時に内蔵の中の墨袋を破らずに取り出すことが大切です。
胴の身の周りの皮の部分を剝きます。
力がいる作業ですが、これをスルリと脱がせてしまえば身の厚い
コウイカはもう刺身にするばかりの白い身が現れます。
脚からつながる内蔵です。ここでは包丁を入れて内臓を切り離し
ゲソ部分を切り取ります。
指さしているのがコウイカの墨袋、コウイカは別名「スミイカ」と呼
ばれるほど多量の墨を持っています。
この袋が破れれば真っ黒になってしまいます。
もちろんイカスミを楽しむならばこの墨袋を残しておきます。
もしこの墨袋が破れてしまったならば・・・
こんなになってしまいます。
特別出演:コウイカの墨にまみれてしまったミドリフサアンコウ・メ
ヒカリさんたち。
遠州灘の漁に続きはじまる南浜名湖のコウイカ釣り、美しくおいし
いコウイカをお楽しみください。
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※取材協力:浜名漁協 コウイカを捌いていたお魚屋さん
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