春漁始まった舞阪港には真っ赤なマダイを求めて遠州灘に網
を曳く鯛網漁(二艘曳き底曳き漁)の船が水揚げしています。
どの船にも活魚とは別な小さなカンコウ(生簀)が積まれ、その
中には春からの浜名湖を代表するイカが泳いでいます。
「コウイカ」です。
※その他のコウイカの話題は
こちらです。
コウイカが慎重に扱われるのはコウイカがスミイカと呼ばれるほ
ど真っ黒な墨を吐くことから、刺激しないように水揚げされてい
るのです。
コウイカは胴の周りのヒレ(エンペラ)を巧みに動かして泳ぐ様子
は美しいもの、これからの季節は今切を通じて卵を産みに浜名湖
の岸沿いにも多く泳ぎつき、ルアー釣りなどの対象として楽しまれ
ます。
コウイカは入れものによって巧みにその色を変えますが、やはり
泳いでいる時の美しさは格別なものです。
よく見ればコウイカの胴の模様はまるで「キスマーク」のように見
えるのです。
釣りの場ではコウイカは必ずオスメスが対で泳いでいるといいます。
キスマークたっぷりの仲良しイカが浜名湖に春を呼んできます。
※取材協力:浜名漁協