静岡県のタカアシガニと言えば伊豆戸田(へだ)が有名な港で
すが、深海に棲むこのカニは遠州灘の沖にある谷(深み)にも
棲んでいます。
舞阪ではこのカニを「ヘイケカニ」と呼んでいます。資料などを
見てもヘイケガニではなくカニと書かれています。
昨日の鯛網漁のヒトコマ、裕丸(ゆたかまる)の水揚げを見せ
ていただきました。
船首デッキの生け簀を開けて乗り子さんがコウイカを入れたボ
ウラを取り出す下にヘイケカニが見えます。
大きなヘイケカニが取り出されます。ヘイケカニ(タカアシガニ)
は主に長い脚を食べるカニのため、脚が外れないように注意
して持ち上げられます。
舞阪港の伝説では、このカニが獲れたら雨が近づいていると
いいます。(今日はしっかり雨となりましたね)
量が獲れるものではないため、仲買さんは競り後、生け簀に
入れて保ち、料理屋さんに活きのまま卸しているそうです。
かつて舞阪港に近い料理居酒屋「
魚のてっちゃ」で味噌と脚を
楽しんだことがありますが、舞阪でタカアシガニを食べられる
と知って驚いたものでした。
春の鯛網漁が解禁された舞阪港、次の雨の前の日の水揚げ
に注目してみたいと思います。
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タカアシガニの話題はこちら
※取材協力:浜名漁協 裕丸のみなさん