広島へ行き、わざわざ「広島焼き」などとお好み焼きを呼ぶの
は違うそうで、ただ「お好み焼」と言えば目的のものにありつ
ける。
舞阪がある遠州ではお好み焼きと言えば、「遠州焼き」などと
言わずとも刻み沢庵が入るお好み焼きとなります。
どこの町の駄菓子屋でも焼いてくれたあの懐かしい薄焼きの
お好み焼きが、この地のお好み焼きとなります。
舞阪中学校正門前の細い道を東へ、通り沿いにあります「夢
来」と書いて「むら」と読むお好み焼き屋さんは、女将さんの
夢を叶えたお店です。
「地域に気軽に集えるお店があったらいいな」その店は女将
と地域のみなさんの協力で手作りでできた店、だから気軽に
立ち寄るのがよいのです。
中学校前にあるとおり、地域の子供たちだって立ち寄れるよう
にとお好み焼きも焼きソバも450円までとしたお店は、顔を見て
から野菜を刻み焼いてくれますから、焼き時間待つ楽しみがあ
る店、冬場は一本60円のおでんがその時間を埋め、腹をさらに
減らしてくれるのです。
写真は「いなか」と呼ぶ、イカ入り、肉入り、ミックスでもない、い
わば昔のお好み焼き、ソースと醤油を選べますから、醤油でお
願いしますと、最近の余所のお好み焼きのようなしつこさがあり
ません。
とは言いましても、辛みソースやマヨネーズもありますから、好み
で使うもよろしい。
厚めに焼いてくれたお好み焼きは腹がまず大歓迎をする。
地域のために気軽に立ち寄れるお店に座って遠州などとはいわ
ずにお好み焼きをいただく。
舞阪のちょいと腹を満たすうれしきファーストフードがここのある
のです。
ごちそうさまでした。