ご飯に味噌醤油、海苔はつきもの、ご飯をおいしくするものは数あ
りますが、大好物なものに鯛味噌があります。
もちろん桃屋の鯛味噌も好物ですが、毎年五月頃、鯛を釣った友が
その身をほぐして甘い味噌に混ぜて食べさせてくれるのが本物の
鯛味噌、新鮮なる鯛が手に入る者がさらにひと手間かけて楽しむの
がこの味噌です。
先日、雄踏港に近い「
よらっせYUTO」に行くと、毎日ボラを買いに来
るお客さんからいただいたんだと、作りたてのボラ味噌をなめさせて
いただきました。
浜名湖の寒ボラはうまいもの、潮通しのよい南浜名湖に棲むボラは
臭みがなく凄烈な身をもっており、毎日買っては刺身で楽しむという
そのお客さんは最高の贅沢をしている。
さらにそれに手間をかけて鯛味噌を配るとは心まで贅沢な素敵さです。
ここでご案内の機会がありませんでしたが、よらっせYUTOに大晦日に
魚を買いに行くと、「年越しソバを食べていけよ」と大将に声をかけてい
ただいた。
早朝の雄踏港市場で合い、浜名湖の魚を教えていただく師匠の一人
がよらっせの井口さん、大晦日には日頃のお礼だと、来店されるお客様
に年越しソバを振る舞っているのです。
大晦日の午後、いよいよ押し詰まって買い物を急ぐ来店客さんと共にふ
るまいの年越しソバをすする。
「浜名湖の生海苔が入っているからね」と笑顔でふるまっていただくうれ
しさ。浜名湖で魚が買えるコンビニとして有名な「よらっせYUTO」には
いつも何か楽しみがあるのです。
大晦日のソバと鯛味噌、ごちそうさまでした。