秋の舞阪港は、魚網漁、底曳き漁の船がつき、賑わう中を魚好きのみ
なさんが水揚げを見学に訪れています。
「これはカワハギですか」
漁師さんに邪魔にならぬようカメラを向けて魚の写真を撮っているから
か目立つのか、魚の種類を訪ねられました。
「ギマ」です。
雄踏港でもお馴染み、ギマは浜名湖でよく獲れる、釣れる魚のひとつ、
小さいものは浜名湖をゆりかごに育ち、やがて海に出ていきます。
その育ったギマが舞阪港にまた水揚げされているのでしょう。
ギマはとても親しみを感ずる魚です。ここで魚を書く際に参考にさせて
いただいています「ぼうずこんにゃくの魚貝図鑑」の
ギマの項をご参照、
ギマは浜名湖の特産であり、その名も浜名湖の産地名から呼ばれて
いるとあります。浜名湖の誇りある名前がギマなのです。
こちらは初夏の頃の浜名湖のギマ、ヌルヌルした粘液を持ちますが、
カワハギのように皮をむいていただき、肝までうまいとしたらやはり
カワハギにも似ているのです。
「フグの仲間なんですよ」と言いながらカワハギとも近似種であるギマ、
ウマズラなどと呼ばれるカワハギにも似て「銀馬」と漢字を当てられる
ならば、やはりフグというよりカワハギともいえる。
これからはカワハギに近いもので、食べ方は同じですと肝のおいしさ
を伝えることにいたしましょう。
※取材協力：浜名漁協