今年の夏はシラスの豊漁で沸いた南浜名湖 舞阪港は豊漁であるこ
とから魚網の出漁が少なく、なかなか鮮魚、活魚の水揚げが遅れま
したが、9月の底曳き漁のはじまりと共に、魚曳き網漁の出漁がはじ
まりました。
「タチウオ」です。
長やかで美しいその姿だけでなく、おいしいタチウオは市場を活気
づける魚です。
タチウオはその名のとおり輝く太刀そのものの美しさ、その美しさは
傷つきやすいものでもありますが、これは鱗ではなく銀粉のような物
質が体を覆っています。
銀粉は、かつてはセルロイドに練りこまれて筆箱や下敷きといった文
房具、また模造真珠やマニキュアに入れるラメの原料として使われて
いたのだといいます(wiki)
美しい金属質に光輝いているのが新鮮を保っているタチウオ、舞阪の
タチウオの美しさは格別なものです。
ギラリと輝くその太刀は料理人さんの研いだ包丁で捌かれる。
遠州灘の秋の幸は舞阪港から出荷されてゆくのです。
※取材協力:浜名漁協