舞阪港 刺し網漁 ササガニの市場

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年07月12日 07:05



遠州灘の岸近く、前日にしかけた刺し網を深夜、日が変わった真
夜中の海で揚げ、刺し網にからんだ活き魚やガニをはずして水揚
げするのが、舞阪港の刺し網漁です。

舞阪港のガニ(ササガニ=ガザミ=ワタリガニのことを親しみをこ
めて”ガニ”と呼んでいます)は初夏から獲れ、数も多く、大きさで
他を圧倒しています。

泳げるカニであるガニは潮の干満を利用し、海に出ます。海に出る
とグッとサイズが大きく育つと言われています。



舞阪港の鮮魚市場は「問屋」と呼ばれています。問屋には地下から
汲み上げた新鮮な海水をかけ流す生け簀が並んでいます。
刺し網漁師さんは、深夜に獲ったガニやコチ、ヒラメやカレイなどを
この生け簀に入れて活かし、競りにかけています。

写真の俊栄丸(としえいまる)の渡辺船長に、生け簀のガニを見せて
いただきました。



生け簀の中に沈めたボウラ(魚などを入れる籠容器)にはズッシリと
大きなガニが入っています。

ガシャガシャと音がするほどの活きのよさでツメをふりあげます。
舞阪港ではボウラごとに計量して、船名と重量を札に掲示し、競りに
かけられていきます。



今年はガニの当たり年、舞阪港の大きくズッシリと重いガニが連日の
豊漁を続けています。
広い競り場をガニが埋め、仲買さんのまわりを料理人さん魚屋さんが
囲み、熱い視線で競りを盛り上げています。

浜名湖の夏のご馳走にササガニは外せません。
浜名湖料理店で、居酒屋さんで、買って帰ってご家族で、夏のご馳走
をお楽しみください。

※取材協力:浜名漁協

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