舞阪港カツオ漁 大海原の父子船 妙将丸

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年06月11日 14:15



舞阪港からはるか南の海へ、まだ朝とはいえない真っ暗な海を出
漁して四周大海原の黒潮に至る。

ほとんどの船は一人船、船長が操船から曳き縄の取り込みも行う
中、舞阪港の父子船「妙将丸」がやってきます。

じつはこれを書いている私と、妙将丸の鈴木邦夫船長とはおない
齢、ならばその父はといつも思っている。
御齢八十歳のショーゴさんは大海原に揺れる船尾に立っている。
舞阪の漁師に定年などないのです。



鳥と共に現れた妙将丸の船尾で曳き縄をキッと見つめているショ
ーゴさんの姿を見れば、今は病の床にいる父の回復を信じること
ができるのです。

以前、妙将丸の着け場で船からの水揚げを手伝おうとするとズシ
リと重くまさに荷が重い、それをショーゴさんがズンと持ち上げて
しまった。
鍛えられた舞阪の漁師に、若くとも素人などはとても叶わないの
です。



海を見つめる姿りりしく、海を知りつくしたベテランは大海原の上を
行くのです。

妙将丸の「将」はきっとショーゴさんの「将」

誇らしき大海原の「将」に出会う海、黒潮を行く哲昌丸の上で敬礼
をしたいような気持ちで見送るのです。

※取材協力:哲昌丸


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