舞阪沖浪裏勝男 グレートウェーブ 

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年06月07日 14:15



今年初のカツオ漁に向ったのは4月18日、同じ哲昌丸の和久田
船長にお誘いいただいて舞阪沖はるか4時間を越える南の海域
でした。

急な黒潮の流れに逆らう風向きに船はロールし、ピッチして立つ
こともままらない中にいた。

かの葛飾北斎の「富岳三十六景」の中で最も有名な「神奈川沖
浪裏」はご存知のとおり大浪の中を小船が行く様子を表している。

「Great wave」という名で世界に知られているこの様式美を黒潮
の中で体験するのです。
かつてNHKでこの浮世絵の解説番組がありましたが、あの小船
はカツオを新鮮なままに運ぶ船だと言うのです。



昔も今もカツオを獲るのは同じ、大浪の中に行く船は一匹づつ大
切に大浪からカツオを引き抜き、新鮮なままに運ぶのです。

大うねりの中で併走する僚船はキャビンの先だけ見えていたり、
大海原の向こうから無線アンテナの先から現れます。



真横を僚船の「報神丸」が行きます。
大海原の上には高い空まで続く雲が太陽を遮ります。

全て逆光の中に船が近づき遠ざかり、交差しようと船足を急がせ
て通り過ぎます。

船長たちは突然やってくる船尾のお祭りに飛び出して、大浪の中
からカツオを稼ぎ出しているのです。

※取材協力:哲昌丸

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