遠州灘は砂を養う浜

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年09月03日 07:08



遠州灘の砂が浸食されている。そう聞き、天竜川上流のダム
が溜まる砂で埋まっていると伝えきけば海浜の危機を感じま
す。

けれどもその対策がとられていると知れば少し安心すること
ができるのです。

その対策のためにも遠州灘の岸辺の深浅測量調査は大切です。

エージ船長の漁徳丸は静岡県土木事務所の依頼を受けた測量
の不二総合コンサルタントのスタッフを乗せて遠州灘を行く
のです。



不二総合コンサルタントのみなさんは測量ポイントを表示する
モニターを見ながら慎重に沖から岸へと操船する間の深浅測
量をデータにとっていきます。

それは持ち帰られ遠州灘の等深線となり、年間を通じた経過
を見るデータとなるのです。

「砂を積むだけでは流されてしまうでしょう」

その問いにスタッフのみなさんから「養浜(ようひん)」とい
う言葉を教えていただきました。

砂を積み、その砂を海がさらうことにより浜は養われるのだそ
うです。



波打ち際に崩れてゆく砂は対策されて積まれたもののようです。
その砂が海に崩れ小さな浜を作ってゆく。
浸食続けども、対策を見ることができれば私たちは少し安心す
ることができます。

崩れないようにでなく、崩して養うこと。
遠州灘の浜の浸食は進み、また対策も進んでいるのしょう。

関連記事