「ソーセージ！素揚げで」
カウンターに留った一人のお客さんが気になるオーダーをす
る。魚のうまい居酒屋でソーセージとな？
JR弁天島駅前の東海道を渡り、斜めに舞阪港方面へ、赤い弁
天橋を渡れば左先に見えてくるのが赤提灯が魚のうまい焼鳥
肥後、今夜も地元が集まってきます。
「ほいよ」と出てきた「素揚げ（この言葉に響くカウンター
衆たち）」のソーセージにケチャップと大量のマスタードを
かけて食べ始めた。
一見パンチパーマ風の硬派が揃う舞阪カウンター衆はジロリ
と見て「お、おれも素揚げたのむよ」
「こっちも素揚げ！」「こっちもたのむよ」と肥後は一瞬に
して素揚げコールに包まれる。
なんと言ってもみんな子供時代から大好きソーセージの素揚
げである。食べずにおかれましょうか。
「うまいなあ」と漁師さん風、うまいねえと若いカップル、
「うめえぇ」と私だら右衛門、マスタードつけすぎて「ハア
ハア」しながらビールを飲むのです。
ビール片手に遠足か弁当の時間化した肥後はこのほかにあの
ハムカツまで揃えているのです。
ウマイ魚ありながらみなでソーセージを食うの図、肥後オヤ
ジさんに迷惑かけまいと一気にオーダーするカウンター衆。
まるで子供に戻って「ウマウマ」していた夜はハムカツ編に
つながってゆくのです。 舞阪は素揚げソーセージがウマイ
のよ。