浜名湖ドウマンの名は胴丸から

イチロー@南浜名湖.com編集長

2019年07月28日 17:31



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の満ち干を利用して海の魚や生き物が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の夏はカニとエビの育つ海、特産のガザミ(ササガニ:ワタリガニ)や数が獲れるタイワンガザミ、カニ汁でおいしいイシガニなどが浜名湖の市場に水揚げされています。

今日の話題は浜名湖最大の大きさに育つ浜名湖ドウマン(ドーマン)の名の由来です。
浜名湖ドウマンは南方のマングローブガニなどトゲノコギリガザミの北限種、かつて幻のカニと呼ばれるほど減った時もありましたが、今は安定して水揚げされています。

先日、村櫛の漁師の高山さんに聞けば、珍しいドウマン(ドーマン)という名はこのカニの形から名づけられたといいます。
全体的に丸いことから古くは胴丸とも甲丸とも呼ばれ、ドウマンと呼ばれるようになりました。



ではガザミと比べてみましょう。最も後ろの脚の先がボートのオールのような形をした泳ぐことができるカニがワタリガニの仲間です。
※ドウマンも同じ、泳ぐことができます。

ワタリガニ類は全体に◇(菱形)をしていて甲羅の左右にトゲのように突き出しています。
この形がカニとして標準ならば、ドウマンは丸いから胴丸なのだと教えていただきました。

夏は浜名湖ドウマンのオスが多く獲れる季節、特徴である巨大なツメが魅力のドウマンは最大1キロを超えるほどの大きさに育ちます。

始まっています浜名湖のカニの季節、ガザミからドウマンまで揃ってきています。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 村櫛漁師高山さん
雄踏港市場のお魚さん

浜名湖の市場・舞阪漁港の水揚げ状況は「毎日更新!海老仙の浜名湖遠州灘の地魚・うなぎの販売」で紹介しています。ご覧ください。

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