浜名湖雄踏市場 カニのツメは再生する

イチロー@南浜名湖.com編集長

2018年09月24日 10:33



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚や生き物が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の幸が揚がる早朝の雄踏市場へ水揚げする漁師さんに片ヅメのワタリガニを見せていただきました。

片ヅメとは片側のツメがもげてしまったカニのこと、カニはマダコなどの天敵に襲われたり漁の網から逃げる場合などツメを自切することがあり、しばしば水揚げの中に混ざります。

漁師さんが教えてくれたのはこのカニは新しいツメが再生しはじめていることです。



カニはもげやすいツメ(ハサミ脚)を再生することができます。

このカニも小さなツメが生えてきています。カニは何度も脱皮しながら成長し、その度に新しいハサミ脚を大きくしていきます。

片ヅメのカニは市場に揚がりますが脚が揃わないために安く取引されます。脚がもげているだけで身はしっかりしていますからお得に楽しむことができます。

浜名湖に多く棲むマダコたちはワタリガニを襲い、しばしば大きな浜名湖ドウマンも食べてしまうといいます。
浜名湖尾には天敵に襲われてもハサミ脚をもいで逃げるワタリガニが棲んでいます。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏市場の漁師さん
浜名湖生き物みつけ隊!

関連記事