浜名湖での呼び名が全国名のギマ 浜名湖の地魚たち

イチロー@南浜名湖.com編集長

2018年05月26日 11:12



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の雄踏・鷲津市場の早朝の競りを見学すれば海の一年、浜名湖の一年がわかります。

季節替わりで登場する魚やカニ・エビたちが現れてハシリの水揚げが始まり、やがて盛りとなり、また別なハシリがはじまります。



現在浜名湖は特産のクルマエビの水揚げのハシリを迎えています。

育ちながら水揚げが増え、真夏まで続く浜名湖のクルマエビは刺し身やアライ、もちろん天ぷらでと楽しめます。

クルマエビがこの時期の浜名湖の水揚げのスターならば、まるで知られていない地味な地魚たちも多く棲んでいます。



一枚目の写真は数が揃わず市場でも価値が低い魚たち、その中には魚屋さんに出回らない地魚があります。

ギマ(銀馬)です。

この季節の浜名湖に群れて泳ぐギマは地魚として楽しまれる魚のひとつ、ヒレがトゲのように進化して、こうして立たせることができます。

また多くのヌル(体表面からヌルヌルを出す)のために嫌われますが、皮をカワハギのように剝けばおいしい魚です。またうれしいことに浜名湖での呼び名「ギマ」が全国名になったと聞いています。

700種を越える魚が行き来し育つという浜名湖は面白い地魚と出会えることができる海でもあるのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏市場の漁師さん
雄踏港市場のお魚さん

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