今年一番のアユカケ 福井県では文化財のアラレガコ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2017年11月24日 13:22



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

と紹介する浜名湖とその幸。さらに流れ入る川から浜名湖へ下る魚にとっては海でもある浜名湖です。

寒さを感ずるようになれば浜名湖の漁はマハゼの水揚げの季節となります。ハゼは浜名湖から川に広く棲み、冬に温かい浜名湖に下ってきます。その中にアユカケ(カマキリ)が混ざります。カジカの仲間の頭が大きなハゼのような魚です。

今朝その一匹目が浜名湖の雄踏市場に揚がりました。



アユカケという名、また別名であるカマキリという名前は大きな頭のエラの端にあるフックのようなカギを持つことから、アユを引っかけて獲り、食べると言われているからです。

昨年かな、アユカケは福井県の天然記念物・天然記念物であるとテレビの放送で知りました。

福井の文化財:アラレガコ

大切にされ養殖するなどで保たれている福井のアユカケは雪国らしく「アラレガコ」と風流な名前で呼ばれています。

同じ魚が浜名湖に流れ入る川にも棲み、この季節にハゼと混ざって市場にやってきています。

もちろん食べられる魚ですが、浜名湖の市場にやってきたアユカケは浜名湖の生き物を紹介する小さな水族館ウォット(浜名湖体験学習施設ウォット)へと寄贈されています。

この魚を見るようになれば浜名湖にも冬がやってきます。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏漁師加茂武さん
浜名湖生き物みつけ隊!
雄踏港市場のお魚さん

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