浜名湖ワタリガニの最大勢力はタイワンガザミ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2016年09月25日 11:15



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の秋のはじまりはエビとカニの海、夏に続いてワタリガニが豊かに水揚げされています。

ワタリガニは最も後ろの脚「遊泳脚」の先がボートのオールのような形をしていて泳ぐことができます。
浜名湖には人気のガザミ、写真のタイワンガザミ、イシガニなどがこのような脚を持っています。

じつは浜名湖最大のカニ、浜名湖ドウマンも遊泳脚を持ち、漁師さんに聞けばドウマンも泳ぐそうです。

さて、今日の紹介は最近は浜名湖のワタリガニの最大勢力(水揚げ)となっているタイワンガザミです。

ガザミは甲羅が深緑色ですがタイワンガザミのオスの甲羅や脚は青紫色をしています。またオスのハサミ脚は大変長く、ひと目でこのカニであることがわかります。

この色からアサガオ、アオガニと呼ばれることもあります。

写真右のメスはガザミと同じような色をしていますが、ガザミは甲羅に白い横縞を持ちますがタイワンガザミのメスは黒い星を散らしています。



浜名湖のワタリガニは浜名湖周辺の浜名湖物を扱う魚屋さんで買うことができます。

カニを買う場合は活ガニを買うこと、魚屋さんでは酸素を供給した水槽などに活かして販売しています。
氷を入れておけばかなり長く活かして運ぶことができます。

カニは氷で冷やすことで仮死、または氷締めされます。(活きたまま調理すると脚を自切することがあります)

蒸す・茹でるだけで甲羅が真っ赤になりそのまま楽しむことができるワタリガニ、人気はガザミですがタイワンガザミのオスは長いハサミ脚が魅力です。

かたや秋からのメスは内子を持つことが期待できます。

浜名湖の秋はカニがさらにサイズをあげ、身が満ちていきます。お楽しみください。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏港の漁師さん
雄踏港市場のお魚さん

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