浜名湖のエビたち アカアシエビ・ボソ(ヨシエビ)

イチロー@南浜名湖.com編集長

2016年09月01日 19:15



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は春から秋遅くまでさまざまなエビが水揚げされるエビの産地です。

秋のはじまった浜名湖のエビといえばアカシエビです。

アカアシエビは不思議な生態を持っています。それは登場時期がお盆の頃であること、それまで盛んに獲れていたサイマキ(クルマエビ)の水揚げが極端に減り、お盆過ぎればアカアシエビばかりが水揚げされるようになります。

水揚げがあまり混ざることなく、はっきり別れている不思議です。
それまでどこで育っていたのか、いきなり育ったサイズのアカアシエビの水揚げがはじまり、この季節に最初の盛りを迎えています。

特徴はクルマエビより殻がやわらかく、頭を取ればそのまま天ぷらにしても殻が気になりません。

また茹でて赤くなるその美しさが愛され、浜名湖周辺の秋まつりのご馳走として使われます。



初夏からクルマエビと共に水揚げされ、大きさでは凌ぐほどのサイズとなるのが浜名湖でボソと呼ばれるヨシエビです。

秋のこの時期には小さなエビが再度登場しています。

殻はクルマエビよりさらに堅いために剥く必要がありますが、味はクルマエビにひけはとらないと愛されている地エビです。

秋の浜名湖で水揚げされるエビは夏からのサイマキ(クルマエビ)・ボソ(ヨシエビ)・浜名湖最大となるクマエビ、そして盛りを迎えるアカアシエビなど、豊かな浜名湖はエビの海でもあるのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏港の漁師さん
雄踏港市場のお魚さん

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