浜名湖ワタリガニ タイワンガザミ・イシガニ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2016年07月25日 15:00



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の夏はワタリガニの季節、遠州灘のカニは舞阪港に、浜名湖のカニは雄踏(ゆうとう)港や鷲津(わしづ)港などに水揚げされています。

今日はワタリガニの代表とされるガザミ以外のワタリガニを紹介しましょう。

写真のワタリガニはタイワンガザミ、かつてはあまり獲れなかったこの種が浜名湖では増えています。

左のオスは青紫色をしていることから用意に判別できます。オスはガザミより長く立派なハサミ脚を持っています。

右はタイワンガザミのメス、メスはガザミと同じような色をしていますがガザミは甲羅に白い横縞を持ち、タイワンガザミは黒い星を散らしています。



こちらはイシガニです。(左のカニには貝が寄生しています)

イシガニはガザミやタイワンガザミより小型ですが、太く立派なハサミ脚と堅い甲羅を持っています。
簡単には割れないほどの甲羅を持つためカタ(堅)ガニとも呼ばれています。

またイシガニは他のカニより凶暴だという特徴があります。
他のカニも掴もうとすればハサミを振り上げて立ち向かいますが、イシガニは中でも最も攻撃的です。

イシガニには左の滑らかな甲羅の個体とザラザラした個体があります。
大きさに関わらず何度かの脱皮を繰り返すと滑らかな甲羅になるといわれています。

ワタリガニとは最も後ろの脚の先がボートのオールのようになっており泳ぐことができるカニです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏港の漁師さん 海老仙
雄踏港市場のお魚さん

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