浜名湖はヒラスズキの季節 スズキとヒラスズキ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2016年06月18日 11:15



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が行き来し育つ、海ともいえる湖です。

浜名湖の幸の多くは伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」で獲られていますが、その漁果を見れば季節の進みを知ることができます。

この季節は通年で獲れるセイゴ(左 スズキの幼魚)に混じりヒラスズキを見るようになります。

市場ではどちらもセイゴとして扱われていますが、写真のようにセイゴに比べヒラスズキは体高が高く、白銀に輝く鱗が小さいのが特徴です。



こちらの籠に入っているのは上がヘダイ(マンタイ)、浜名湖の釣り魚としても人気があるヘダイはちょうど皿サイズ、癖のない白身おいしくいただけます。

下は全てヒラスズキ、セイゴ(スズキ)は塩分濃度の低い奥浜名湖にまで棲むことに対し、海の魚の味がするというヒラスズキは南浜名湖までの漁で揚がっています。

ヒラスズキは浜名湖での呼び名はシマズ、スズキは出世魚として市場では最も小さいものをセイゴ、やや育ってセイハチ、50センチほどになればマダカ、巨魚に育てばスズキと呼んでいます。

シマズのセイゴサイズがあがる浜名湖の雄踏港市場です。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏港の漁師さん
雄踏港市場のお魚さん

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