浜名湖雄踏港 ベテラン武さんのサイマキ・ボソ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2016年05月29日 11:15



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は初夏の訪れと共にエビの海となります。

浜名湖でマキ、サイマキと呼ばれるのは天然のクルマエビのことです。
じつは海と浜名湖を行き来して育つクルマエビは海に出れば30センチほどの大エビにも育ちます。

浜名湖に育つのは刺身や天ぷらサイズのクルマエビでサイマキ(細巻)と呼ばれています。

サイマキやエビを浜名湖伝統の小型定置網「角立て網(かくだてあみ)」で獲るのが雄踏の大ベテラン漁師加茂武さんです。



武さんは雄踏港市場(雄踏・村櫛・庄内などの漁師さんが水揚げする)の最長老の83歳、かつての浜名湖の漁を語り伝える大ベテランです。

かつて浜名湖ではうたせ網と呼ばれる帆を使った船で船と水平に砂底を搔く道具を使い、ドッサリとエビも獲れたとか。
「若い頃は夜遊びするから朝の漁が眠くってなぁ」と浜名湖の昔を教えていただけます。

今も多くの後身を励まし教え、手本となっている大ベテランです。



浜名湖でこの季節獲れるのはサイマキだけではありません。
サイマキより成長が早く殻の中をムチムチと詰めているのがボソ、ボソはヨシエビという種のエビです。

「こっちのほうが安くていいぞ」、浜名湖の地エビの季節のはじまりです。

市場を支える漁師さんから聞く浜名湖物語が続きます。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏漁師加茂武さん
雄踏港市場のお魚さん
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