浜名湖の鳥の漁師さん カワウはギマに苦労する
南浜名湖は海の産地、浜名湖の幸を水揚げする雄踏港の朝、船の上で水揚げする魚を選別している漁師さんの傍にやってくるのがカワウたち、カワウは渡りをする鳥として秋深くから春まで浜名湖にやってきますが、一部は通年浜名湖に棲んでいるものがあります
獲れた魚の中の小さな魚、漁がまとまらない魚などを海へと返す漁師さんの傍で分け前にありつこうとやってくるのです。
一羽のカワウが潜水してつかまえてきたのは浜名湖に多く棲むギマという魚です。
カワハギのような形で銀にヒレが黄色という美しい魚をくわえてきたカワウ、ここから大変な苦労がはじまりました。
ギマは私たちが食べてもおいしい魚ですからカワウも狙いましたが、さて呑みこむことができません。
泳ぎが得意ではなさそうなギマは、簡単に大きな生き物に食べられないよう進化したヒレを持っているのです。
ギマは「
浜名湖雄踏港 ひとりで立てるんです ギマ」で紹介したように、ヒレの一部をトゲのように進化させています。
その強いヒレは写真のように体を立てておけるほどのもの、さらに背ビレもトゲとなっています。
大食いで貪食のカワウでも簡単に呑みこめなかったのはこのトゲのおかげ、何度くわえる位置をかえても容易には呑みこめないギマに、さすがのカワウも手こずっていたのでした。
※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏港の漁師さん
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雄踏港市場のお魚さん
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