浜名湖雄踏港 ネバとトゲのヒレはギマ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2014年05月21日 07:00



南浜名湖は海の産地、海につながる浜名湖は潮の干満を利用して多くの海の魚が行き来する、海ともいえる湖です。
魚は種の名前とは別に「地方名」を持つものが多いものですが、浜名湖で呼ぶその名が種名になった魚があります。
なんだか誇らしく、ゆえに可愛らしくも思える魚がこの魚です。

「ギマ」です。

フグ科のギマはカワハギにも似ていますが、黒銀の体に美しい黄色のヒレを持つのが特徴、そしてもう一つ、その腹ビレはトゲのようになっています。ギマを持たせていただき、このまま床に立てられる面白い魚でもあります。



カワハギのような顔の魚には「ウマ」と名づけられることが多く、ウマズラハギなどがありますが、ギマも「銀馬」からだといいます。
ギマはまたネバを多く出す魚、ヌルヌルとした粘液を出してねばります。
市場では安い魚ですが肝がおいしいと珍重する人も多い、隠れた浜名湖の味のひとつです。



浜名湖花博浜名湖ガーデンパーク会場への行帰り、弁天島から村櫛へと渡る浜名湖大橋の途中の信号から東へ渡る橋が雄踏(ゆうとう)橋、その東岸には浜名湖ロイヤルホテルがあります。そのさらに東にあるのが雄踏港市場です。
朝早くでかければ漁師さんが水揚げする、浜名湖の市場名が種名となった魚を見ることもできるのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏港の漁師さん
雄踏港市場のお魚さん
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