南浜名湖は海の産地、夏は潮通しのよい南浜名湖の牡蠣棚で
育った貝を、秋とともに栄養豊富な奥浜名湖の棚に移して育てる
浜名湖牡蠣の出荷がはじまっています。
夜明け前から奥浜名湖まで向かい、早朝の舞阪に水揚げされる
牡蠣は、降ろされたものから牡蠣剥き場で剥きはじめるという時
間に終われる作業です。
香りまではお届けできないこのブログの取材現場は海の香りの
中、牡蠣剥き場では深呼吸したいほどの海のしずく、海のおツユ
の香りで満ちています。
牡蠣剥きは牡蠣剥きナイフで牡蠣殻をこじあけ、上下の貝柱を
切り取って剝く作業ですが、手首を使う作業、これから寒中の間
続く牡蠣剥きの仕事は、ベテランの女衆でもきつい仕事です。
「うちだけじゃなく、広く舞阪の牡蠣を取材して広げておくれよ」
そんな励ましをいただきながら、海の香を胸いっぱいに吸う牡蠣
剥き場です。
山のような牡蠣を剥く前の作業が屋外ではじまっています。
牡蠣をほぐす作業です。
奥浜名湖からの復路で船の上にくずされた牡蠣は、まだ二個も
三個もが塊りとなっています。
その塊をほぐし、剥き場では一個づつ剥けるように作業をしてい
ます。
「水に晒されて白くなったような牡蠣じゃないよう」
浜名湖牡蠣の実力はその肌の色、ふくらみ、そして奥浜名湖の
潮の香りそのままに閉じ込めて出荷されることにあります。
剝いたそのままの牡蠣はこのような色をしています。
剝いたその日に買っていただき、香りごと食べていただこう、牡蠣
剥きに精出すカネ幸堀内商店の牡蠣剥き場は、剝いては香りごと
閉じ込めてゆく作業が続いています。
※取材協力:カネ幸堀内商店
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カネ幸堀内商店 浜名湖牡蠣
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