浜名湖の珍ガニ メガネカラッパ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年10月31日 07:00



南浜名湖は海の産地と書き出し、遠州灘の幸が水揚げされる舞阪
港、浜名湖の幸を水揚する雄踏(ゆうとう)港の魚やカニ、エビなど
を紹介していますが、その中には市場に揚らない珍しい生き物を見
つけることがあります。

昨日の雄踏港の着け場で刺し網からカニを外していた舞阪の漁師
さん彦四丸のあんちゃが珍しいカニを見せていただけました。

「メガネカラッパ」です。



甲羅の先端やツメに丸い模様があるから「メガネ」と呼ばれるこのカニ
は浜名湖の刺し網で、遠州灘の刺し網でかかることがあるカニ、砂底
に潜って棲むことから、潮干狩り場でもしばしば見つかることがあるそ
うです。



大きな栗のような甲羅にハサミを寄せれば、まるでまん丸になってし
まう面白いカニです。

調べてみれば、カラッパは巻き貝やヤドカリを食べるカニ、強いツメの
片側で貝を砕き、形の違う片側のツメで引き出して食べるという珍しい
進化をしたツメを持っています。



豊かな浜名湖は無数のヤドカリが棲むところ、エサには困りそうには
ありませんが、メガネカラッパもエサにする生き物があるのでしょう。
丸くなって防ぐほか、甲羅の後ろは大きなギザギザのトゲ状になって
います。



「今まで見たことがなかったかい?」と言われるほど漁師さんはよく見
かけるほど浜名湖や遠州灘には棲んでいるそうです。
メガネカラッパは漁師さんから、浜名湖の魚を紹介する水族館ウォット
に寄贈されます。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 彦四丸のあんちゃ
雄踏港市場のお魚さん
浜名湖生き物見つけ隊!
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