浜名湖コウイカは仲良し一家
南浜名湖は海の産地、遠くイギリスでは王子様が生まれ、ロイ
ヤルファミリーと国民が幸せに包まれています。
浜名湖でも仲むつまじいコウイカの夫婦に子供が生まれ育ちは
じめています。
春遅くに遠州灘から浜名湖にやってくるコウイカ・モンコウイカた
ちは、浅瀬に卵を産みつけます。
浜名湖に多くあるアマモ(海草)の茂みや、岸沿いの浅瀬にや
ってくるイカたちは、釣りの対象となり、ファンを集めますが、卵
を産むからでしょうか、コウイカは雌雄一対で泳ぐといわれます。
もし、一匹を釣りあげたなら、必ず近くにつれあいのイカがいて
追ってきては釣り揚げられる、すくいあげられるというのです。
それを知りながら市場でコウイカ・モンコウイカを見れば、きっと
二匹で籠に入っている。
いかにも仲良しで一緒に獲られてているのです。
夏は浜名湖に「新イカ」と呼ばれるイカの子たちが誕生します。
雄踏港の競りにかけられた籠の中、いかにも二匹で並んでいた
モンコウイカを競り落としたのは丸中水産のみなさん。
なんとその籠には一匹の新イカが入っていたのです。
やさしい仲買さんは、新イカをモンコウイカの夫婦にそっと添えて
いた。
浜名湖は海のゆりかご、多くの海の生き物が産卵し、孵化し幼魚
の時代を育つエサの豊富な海です。
そして新イカたちは育ち、今切から遠州灘を目指し、また来年の春
ともに成熟して浜名湖に戻ってくるのです。
※取材協力:浜名漁協雄踏支所 丸中水産
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