浜名湖の危険魚 アカエイの毒針

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年05月16日 17:15



南浜名湖は海の産地、浜名湖の幸を水揚げする雄踏港に恐ろしい
毒針を持つ魚が水揚げされました。

「アカエイ」です。このアカエイは大きな座布団ほどの大きさ、さらに
大きなものも見られるそうです。



アカエイは尾に毒針を持つといいますが、毒針は尾の先ではなく、
途中に生えています。
エイは砂底に潜み、近づいたり気付かずに踏みつけたりすれば、頭
の上までにも届く長い尾を振り上げてこの毒針で刺すのです。

この毒針は矢じりのように突き刺さると抜けない構造をし、足を突き
抜けるほどの鋭さを持っています。



雄踏港の漁師さんが、アカエイに刺されたことがあると、足を見せて
いただきました。

アサリ漁をするために、海藻・海草の中を歩いていると、叩かれたよう
な衝撃があり、すぐに足が痺れたといいます。
船を操船するどころではなく、仲間に助けられて港から救急車で病院
に行ったということでした。

「今でも刺された後は皮膚がひきつり硬くなっているよ、浜名湖のモク
(海底に生える藻・草)の中を歩く時には注意しなければいけないよ」
と教えていただきました。



エイを裏返すとまるで顔のように見えますが、生きているものは絶対に
触らないようにしましょう。

じつはアカエイ、漁師さんは食べることができるといいます。
体の両側のヒレの部分を切り取り、皮をむき、湯引きすれば、ヒレの
軟骨ごとおいしい料理になるそうです。

アカエイは強し、さらに漁師さんは強し、このアカエイもおいしく漁師さ
んの腹に納るのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 ショウジさん、雄踏港の漁師さん

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