浜名湖の不思議 アユが育つ湖

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年04月09日 07:05



南浜名湖は海の産地、と今年は書き出していますが、最南端の
今切で遠州灘に繋がる浜名湖は、潮の干満の影響を強く受けて
海の魚たちが行き来する、ほぼ塩水の内湾であるともいえます。

面白いのは河川法上は奥浜名湖に注ぐ都田川の水系であること、
南浜名湖は海であり、奥浜名湖は川であること、海水と淡水が
混ざることから「汽水」と言われるゆえんでもあります。

雄踏(ゆうとう)港市場に、ときにアユ(鮎)が揚ることがあります。
この季節に浜名湖を泳ぐアユがいることも驚きのひとつです。
仲買さんに聞きますと「湖鮎(こあゆ)」とも呼ばれているそうです。



同じく雄踏港に揚ったヒラメです。
もちろん海の魚ですが、市場でこのヒラメが小魚を吐き出していま
す。ヒラメは機敏に泳ぎ小魚を獲っています。

ヒラメが吐き出した魚は稚鮎(チアユ)です。

この季節、アユの子たちは豊かな海でもある浜名湖を泳ぎ育って
います。小さなものからもう5センチほどになってアユの姿をしたも
のまでが泳ぎます。

湖の名を持ちながら海の水を持ち、淡水が流れこみ、南浜名湖と
奥浜名湖では魚たちの生態も違う浜名湖、700種類以上の生き物
が棲むという豊かさを持っているのです。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 丸内水産

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