浜名湖雄踏の漁師さんの船に乗り、毎年5月15日から9月30日ま
で浜名湖の伝統漁を楽しめるのが「たきや漁」です。
船の舳先から灯りを照らし、浅い湖の上でクルマエビ、カニ、タイ
などを突き、すくう漁は浜名湖の初夏から夏の風物詩になってい
ます。
浜名湖 雄踏たきや漁:
http://takiyaryou.jp/
「
雄踏港市場のお魚さん」でお馴染み浜名漁協雄踏支所で、精密
な「たきや船」の模型を見せていただきました。
この精密な模型を製作したのはたきや漁師さんの大澤圭さん、自
慢の船を計り、1/10スケールの船を三ヶ月かかって作り上げた作品
です。
全てバルサ(模型用材)で作ったというこの作品は、伝統漁たきや船
の特徴を表わしています。
浜名湖の朝瀬を行く船は幅が狭く、また平底になっています。
たきや漁だけでなく、この季節にはウナギの子、メッコ(シラスウナギ
漁)で活躍しています。
初夏からの夜の浜名湖で行われるたきや漁の船には、航海灯などが
ついています。
白灯と赤緑の航海灯まで再現されています。
たきや船に乗ればこの長い銛(もり)や、カブセと呼ばれる砂底にいる
エビをかぶせてすくう網を貸してもらえます。
灯りに照らされた砂底の魚を獲る、浜名湖の伝統漁、観光たきや漁の
楽しみです。
船のへさきからこう砂底にカブセを降ろしてエビを獲る。
たきや漁を楽しんだ後は雄踏の海に浮かぶイカダの上で、採れたての
エビやハゼなどを天ぷらにして楽しむのです。
早くも今年の初夏が楽しみになる大澤圭さんの作品は、浜名漁協雄踏
支所の事務所に展示されています。
取材協力:大澤圭さん 浜名漁協雄踏支所