旧暦9月14日15日開催を今も守る「舞阪大太鼓祭り」こと舞阪
岐佐神社祭典は、今年は10月28日29日に開催されました。
23時過ぎから社殿内で今年の年番西町から来年の砂町への
年番渡しがはじまります。
社殿前は黒山の人だかり、砂町の法被が多く見えるのは繋ぐ
来年への心意気、来年は砂町が年番となるのです。
社殿内を覗かせていただくと、左に年番西町が、右に砂町の
みなさんが並び、年番渡しを行っています。
長き伝統と歴史を誇る神社と祈りは今も守られ続いています。
長く一村一町を守ってきた舞阪は浜松市西区に併合された
今も独自の文化を大切に守っています。
取材の終わりに帰ろうとすれば、「ちょっと待ちなさい」と声を
かけていただき、社殿内から渡された四つ割り柿をいただいた。
お供物の一つですが、祭り終了に振舞われるこの柿は祭神の
供をして一日を過ごしたご褒美なのでしょうか。
青年女子がいただけば良縁をいただけるという話も聞きました。
祭神は女性の神、荒ぶる男衆に担がれ大太鼓を供にした神は
手踊りの舞阪の女衆へのふるまいも忘れていないのしょう。
大太鼓の炸裂音ともいえる音とざわめきの消えた岐佐神社の
石段から見上げれば岐佐神社はこれほどまでに暗く、祭りの
日をいっぱいに使った全てが終わろうとしています。
太鼓を守る青年に聞けば、まだこれから太鼓を降ろし、各町ま
で曳いてゆくという。明日は片付けが待っています。
祭り終了後、この話を書きはじめ、果たして何回で書き終える
かと思っておりましたが、なんとちょうど29日に終わりました。
全46回の舞阪大太鼓祭りこと岐佐神社祭典のお話もこれで
終わります。
来年は砂町、さらに深く素晴らしい舞阪の伝統を教えていただ
こうと思います。