浜名湖 シンコ コハダ コノシロ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年11月26日 07:05



浜名湖で通年ある程度の安定量が獲れる魚に、この金色の美
しい鱗を持つ魚があります。

「コノシロ」です。

同じく安定量のセイゴ(スズキの幼魚)と共に出世魚とされるコ
ノシロは初夏のシンコからコハダ、ナカズミ、コノシロと成長ごと
に名を変えていきます。

いまどきの若い歌手・タレントさんと同様、この魚は若いほうが
人気を持ち値もつく、成長したコノシロなどはひと山という値段と
なってしまう。けれども本当に美味いのはコノシロとか。

金色の鱗ならぬいぶし銀の美味さが評価されないという、世の
中によく似たことがあるものです。

さて今回はコハダのお話、ご存知寿司ネタではヒカリモノとされ
る酢締めのうまい魚のことです。



先日舞阪港に近い、魚のうまいお店「魚のてっちゃ」に行きます
と、コハダがあるという。早速お願いしまして登場したのがこちら
です。

ヒカリモノとはよく呼んだもので、酢にした魚のさっぱりとした光の
美しさは美味さを増幅します。
成長したコノシロは骨が気になるといいますが、その身は育つと
ともに熟してくる。

酢にしてもやはりうまいのはコノシロだと聞けば、お江戸の好事
家を楽しませるシンコなどより、庶民の味方のコノシロに軍配を
あげたいものです。

それでも成長しきる前のコハダあたりをいただきますと、やはり
というお味、市場で見るだけでなく、やはり浜名湖の魚を味わって
みれば、魚を見る目も変わろうというものです。

「てっちゃ、これお代わりください」

次は漁師さんがえんばい(自家消費)するという料理にありつい
てみたいものだと思っております。

※取材協力:浜名漁協雄踏支所 魚のてっちゃ 海老仙

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