舞阪大太鼓祭り 結界と御神燈の中を行く
10月末(29日)、秋の日が暮れるのは早い、16:40分に稲荷山
をたった神輿は旧東海道往還通りに戻り、復路の行列が続いて
います。
新町から仲町に入る幟はもうシルエットでしかわからない。
その代わりに仲町の幟に提げられた提灯が点灯する。神輿と
大太鼓・手踊りの行列は21時に納まるまで賑やかにゆっくりと
江戸時代の旅の道を辿ります。
街道を行く仲間知り合いを招きいれるように開け放たれた家々
を繋ぐのは立てられた篠にかけられた注連縄、岐佐神社から家
々を渡り繋がた内側が神の行く道、結界なのです。
舞阪衆は神と共に供となって結界を行くのです。
ここは道中の中ほど、仲町の御神燈が続く中をいきます。復路
は新町、仲町、西町を渡り、神社のある砂町へと続く、それぞれ
の特徴ある灯に照らされてゆくのです。
復路の神輿を待ちながら各町前では青年女子の手踊りが楽し
ませてくれる。
文章には音は残せなくとも、大太鼓夜に響き、踊りの賑やかな
列が迫ってくる。待ち受ける踊りはしめやかに夜の祭りを彩って
いるのです。
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