舞阪港は遠州灘のしらす、トラフグなど秋豊かな海の幸を水揚
げする港です。
年間三度、舞阪港に係留される船に「フライキ」がはためきます。
今日(10月28日)明日29日は舞阪大太鼓祭りこと岐佐神社の
祭典、昼から既に大太鼓が打ち鳴らされ、弁天島の海に響いて
います。
フライキとは「富来旗」とも書く大漁旗のこと、正月、水産祭り、
岐佐神社祭典と年間三度船に掲げられています。
フライキは自らが作るものではなく、贈るものから大漁の祈りを
こめて船に祝われるもの、船名の下に「兄弟分」や仲間の名が
染められています。
舞阪の漁師衆の心意気あふれるフライキ揚げは岐佐神社祭典
を祝い舞阪港の勢いを現すものです。
午前に神事の行われた岐佐神社に揚げられた幟は海上安全
と大漁を祈るもの、浜名漁協、小船組合、ちゃか組合の幟が並
んでいます。
岐佐神社の幟、幕などはほとんどが漁の関係者から贈られた
もの、漁業の町舞阪を護る神社に舞阪の心と祈りが集まってい
ます。
岐佐神社の玉垣は舞阪の景気を支えるシロコ船(しらす漁船)
から贈られたもの、ずらり並ぶ船が海上安全と大漁を祈り、岐
佐神社を囲んでいるのです。
現在雨が降り出した舞阪、今日は舞阪四町にそれぞれの太鼓
が巡る宵祭り、大太鼓の音が海へと大きく響いています。