舞阪の賑わいは「しらす」の獲れ高によるといわれます。
しらす漁の漁師さん、仲買さん、加工業者さんとわたり、お店に
しらすが並ぶまで、舞阪には関わっている人が多く、その漁獲高
いかんで舞阪の賑わいが変るのです。
昨日の舞阪港、釜揚げしらす加工の「丸昌河合商店」に密着して
水揚げから加工までを追わせていただきました。
遠州灘広くしらすを追った「第三冨士丸」が今切を通って舞阪港
に戻ってきます。二艘で網を曳く網（あみ）船が第三冨士丸、先
に共に綱を曳く綱船（つなぶね）第一冨士丸は港に戻っています。
網船第三冨士丸は船尾の大きな巻車（まきしゃ）に網を巻いてい
ます。船首側で乗り子さんたちが新鮮なままに水揚げしようと船
上で水揚げの準備をしています。
船が戻ることは浜名漁協からの放送で町内に知らされています。
港には船主さんや乗り子さんらの奥さんたち、港のお母さんたち
が台車をひいて待ち受けています。
船がつくや降ろされるボウラに入れたしらすを台車に乗せて運び
ます。
水を含んだボウラの生しらすは一ボウラで30キロ以上にもなりま
す。それを三つづつ積んで競り場に運ぶのが港のお母さんたちの
役割です。
競り場に一列10ボウラづつ並べていきます。並ぶのを待って競り
人、仲買さんが集まり、生しらすを手にとって確かめています。
まだまだ春漁が始まったばかりの生しらすは高価なもの、鮮度その
ままに並び終えると同時に競りがはじまります。
競りの様子は次回に続きます。
※取材協力：浜名漁協