南の果て 今切に黄身の月
南浜名湖の最南端、今切から臨む海に太陽が沈むのももうわずか。
春になればその運行は愛知県の山に沈むこととなります。
一日南浜名湖の大きな空を運行した太陽は最後の眩しさでカメラを
幻惑します。
まるで月のように写るのです。
まるで卵の黄身のように釣り人の背に沈んでゆくのです。
最後の明かりの瞬間まで、そしてさらに粘って海に挑戦する釣り人
と共にいるのです。
今切の海を大きく跨ぐのは国道一号線浜名バイパスに架かる浜名
大橋です。
その橋脚の海にも釣り人は挑戦しています。
そして春待ちの海に低くかかる雲の翳ってゆく不思議な色の太陽の
光を惜しむのです。
海は色を変えていき、南浜名湖に夜が迫ってくるのです。
※写真:舞阪海幸彦さん
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