哲昌丸サワラ漁 巻き上げ機

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年12月03日 14:08



「ここ連日サワラが釣れているぞ、いっちゃん行くかい?」

一本の電話が哲昌丸の哲船長から入り出かけたサワラ漁のお話
は続きます。

サワラが群れる海は南浜名湖舞阪港を出て西へ、愛知県境の海
です。夜明けと共に僚船が増えていきます。
初冬の豊かな海です。

サワラは釣り上げた直後は黒銀に光りますが、やがて美しい緑
の光を見せます。1メートルにもなる細長く美しいサワラの名は
「狭腹」が語源だとも、細長いことを表しているのでしょう



泳ぐサワラが流した糸の先の餌に食いつきやすい速度で船は行
きます。海域は岸に近いところ、沖へと船は展開します。
無線が入り、釣り上げを知らせます。

船から横に張り出した曳き縄竿がグーッと曲がればサワラが釣
れたことを知るのです。



船尾にある巻上げ機です。
船から左右それぞれ二本づつ流した糸は釣れるとこの機械で巻
き上げます。

船を進めながらサワラが落ちぬようスピードを調整しながらの
巻き上げです。

「3匹目だよ」「大きいのが釣れたよ」

僚船から無数の無線が入ります。
漁師さんの腕比べ、海域一杯に展開するサワラ漁の船は県境の
海のサワラに挑んでゆくのです。

※取材協力:哲昌丸

関連記事