マル そして遠州灘のカニたち 

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年07月31日 07:07



「これってカツオですか」

一昨日の早朝、3時過ぎに舞阪港で網はずしをする漁堅丸のお父さん
とお母さんに聞く。

「それはな、マルと呼ばれてるよ、ソーダガツオのことだよ」と教え
ていただきました。

前日午後に遠州灘に仕掛けた網を深夜0時過ぎに揚げに行き、港に戻っ
て家族揃って網にかかったガニ(ワタリガニ)やコチ、ヒラメなどを
はずすのが刺し網漁です。



漁は一人ないし二人で行いますが、戻ってからが朝まで続くこの作業、
ご家族の協力なしではできない刺し網漁は海の町、舞阪の漁師さんの
生活をよく知ることができる漁なのです。



舞阪や弁天島、雄踏や村櫛に泊まったり遊べばおいしい魚をいただけ
ますが、その魚が漁師さんご家族が夜も眠らずにこうして水揚げして
います。

足元には網にかかった小さなカニや貝たち、豊かな遠州灘には豊富な
生き物が棲んでいます。
網にかかり動けなくなった魚を食べようと小さな生き物が網にあがっ
てくるのだといいます。

深夜の海の底では小さな生き物が大きな魚を捕食する。
そういう事実も知ることができるのです。

撮影協力:漁堅丸

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