朝が早い働き者が舞阪港の漁師さんたちです。
ただ朝早いだけでなく、その仕事は前日から続き朝を過ぎ、昼
まで続いている。漁業は自然を相手にし、夜も眠らない大変な
仕事です。
今日は遊漁船の哲昌丸の和久田船長に誘っていただき「再び
シイラの海へ」行ってきましたが、その話題は後日、早朝4時
集合の舞阪港へ行けば、そこには煌々と灯りをつけて作業を
続ける漁師さんご一家がいらっしゃいました。
漁堅丸の中塩さんご一家です。
刺し網漁は前日の午後、遠州灘に刺し網を仕掛けます。
その網を揚げるのが午前0時過ぎの時間、長い網を揚げながら
ガニ(ワタリガニ)やコチ、ヒラメなどを活けで持ち帰ります。
新鮮で活かしで出荷する魚介を船の着場で網から外します。
細いテグスでつくられた網にからみついたガニや魚を傷つけず
にはずす仕事はとても根気がいる仕事です。
網を入れ網を揚げるだけでなく、持ち帰って網から外す仕事を
共にするご家族の協力なしではこの漁はできません。
網には投棄されたゴミがかかったり、時には流木などさまざま
なものがかかります。漁の対象ではない小さな生き物も無数に
かかります。
それをはずし、また今日午後の漁に使えるよう網をきれいに
まとめていきます。
海水を循環させた「船」の中には網にからんだガニやコチなど
が見えています。
これを朝までに全て外し、セリにかけ、また午後には網の仕掛
けに向かう。
私たちがいただく舞阪港の幸たちは休む間もなく働く漁師さん
ご一家の働きによって市場に出されます。
家族そろって午前3時から働くことによってあの舞阪の自慢の魚
が手に入るのです。
中塩さんご一家の網はずしで面白いものを見せていただきました。
それはまた次回紹介させていただきます。
早朝からお話聞かせていただきありがとうございました。