天女と弁天神社

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年03月27日 11:25



JR弁天島駅の向かい側、斜めに舞阪方面へ曲がる三叉路の角に
弁天神社があります。

白砂青松の地、弁天島は今のように橋で結ばれておらず、渡船
によって新居と結ばれていました。宝永6年(1709)その渡し
舟の安全を祈願して建てられた神社です。

境内には天女の松があります。またその故事を伝える説明板も
あります。




弁天島と天女

昔、弁天島のこの辺りは砂州が新居の橋本辺りまで続き、白
砂青松「天の橋立」のような景色が広がっていました。そん
な弁天島の美しさに誘われてか、ある日天女が舞い降りまし
た。

村人は大変喜び、社を建てるからここに留まってほしいとお
願いしました。ところがどういうわけか天女は駿河の三保の
松原へ立ち去って行きました。

それから長い年月がたち、この辺り一帯は大きな災害にみま
われ、洲崎の一部であった弁天は湖に取り残されて島となり
ました。

その後、舞阪と新居の間は渡船で行き来するようになりまし
たが江戸時代の宝永6年、今切渡海安全のためにこの島に弁天
神社が建てられました。

人々は天女伝説のこともあり、この神社を大切にお守りして
きました。

御祭神は「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」といい
海上・交通・家内安全、商売繁盛など請願成就の神として多
くの人々に信仰されています。

また、子宝、縁結びの神としてもご利益があるとして人々を
集めています。

弁天島の歴史のひとつ、弁天神社にお参りください。

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