左右形が違うツメで巻貝を割り食べる メガネカラッパ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2020年06月07日 10:00



南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。

ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。

エサとなる巻き貝をなんと割りながら食べてしまうというカニが浜名湖に棲んでいます。まるで栗のようなその姿、模様からメガネをしているようですから「メガネカラッパ」と名付けられたカニです。

敵に襲われたら写真のようにツメを体に寄せて真ん丸になって防ぎます。



メガネカラッパの最も注目する特徴は左右のツメの形が違うことです。向かって左のツメはフック状になっていてこの間巻貝の殻を
はさみ(てこの応用でしょうか)割り、右の鋭いツメで中から身を掻き出して食べるといいます。



じつはメガネカラッパの脚は意外に長く、手から逃げればまたたく間に逃げていってしまいます。
大きな甲羅を上にズイと持ち上げ俊足で逃げてゆくメガネカラッパは浜名湖の雄踏・鷲津市場などで見ることができますが、食べられないカニです。

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