南浜名湖は海の産地、舞阪港で最も深い海に網曳く、一艘曳き
底曳き漁の共榮丸は、舞阪沖の深海で名物のメヒカリ、舞阪の
甘エビことアカスエビ、手長エビことアカザエビ、アカムツ・クロムツ
などを獲っています。
11月14日乗船させていただいたこのレポートも舞阪港へ凱旋する
船の上となりました。
今回の乗船は静岡県経済産業部 水産技術研究所開発加工科
の研究員鈴木勇己さんに同行したもの、静岡県の各港、特に底
曳き漁で獲れる未利用魚を研究する鈴木さんに、珍しい魚たちを
解説していただきながらの乗船です。
「オキアナゴ」です。
三度目の網でどっさりと獲れたこのオキアナゴは舞阪でも未利用
魚のひとつ、もともとこのサイズなのか、幼魚なのかは聞きもらし
ましたが、焼いて食べるとおいしいと聞いています。
鈴木さんはこの魚の加工法・料理法までを研究しています。
アナゴと比べて小さく、また美しくもあるこのアナゴ類の魚、網から
尾の方を突き出して揚がりましたが、さて網に入ったものなのか、網
に入った魚を狙って群がったものなのか、生態も興味深いものがあ
ります。
NHKスペシャルの深海特集でも、深いふかい海底に沈めた死んだ
鯨にとりついていたアナゴ類、深海の大きな資源なのかもしれません。
多くの深海の資源魚のサンプルを共榮丸のみなさんの協力で手にい
れた鈴木さん、利用方法が確定したら是非広げる手伝いをくださいと
漁師さん、そして私にも協力をと話した鈴木さんの研究に期待してい
ます。
共榮丸は選別作業を続けながら今切を目指しています。
※取材協力:浜名漁協 共榮丸
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共榮丸一艘曳き底曳き漁
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舞阪港市場のお魚さん
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