南浜名湖は海の産地、舞阪港で最も深い海に網曳く、一艘曳き
底曳き漁の共榮丸は、舞阪沖の深海で名物のメヒカリ、舞阪の
甘エビことアカスエビ、手長エビことアカザエビ、アカムツ・クロムツ
などを獲っています。
11月14日乗船させていただき、レポートを続けています。
三度の網、三度の水揚げを終えた共榮丸は漁場を変え、三度目
の網を揚げ始めています。
曳き縄の先にある網が浮かんでくれば、海の利口鳥カモメたちが
それを察して群れてきます。
船尾の先にプカリと浮かんでくる網からこぼれる、網から抜け出そ
うとする魚を目がけてカモメたちは急降下しては啄みます。
曳き綱曳く時間には見えなかった鳥たちは、しっかり食事の時間、
分け前がある時を知って集まってくるのです。
「多いぞ」乗り子さんが左舷船腹の水揚げ口に回した網は満々と
膨らんでいます。
その網からは無数の魚が抜けだそうと尾を振っています。
「やった!」と一緒にカメラを向けるのは、共榮丸に同船した静岡
県経済産業部 水産技術研究所開発加工科の研究員、鈴木勇己
さん、研究する深海の未利用魚がかかっているのです。
網から抜け出せずにいる、この無数の細長い魚が「オキアナゴ」、
この魚が鈴木さんの研究する魚のひとつ、今回の乗船で舞阪の
漁とこの魚のサンプルを採集します。
水揚げをする網には狙いの舞阪名物メヒカリ、アカスエビなどが
大量に見えています。
網から抜けだそうとするオキアナゴが暴れています。
舞阪沖10マイルほど、水深300mの深海に網曳く共榮丸に大漁
の網が口をあけています。
※取材協力:浜名漁協 共榮丸
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共榮丸一艘曳き底曳き漁
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舞阪港市場のお魚さん
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