南浜名湖は海の産地、舞阪港の初夏はカツオの季節、ブランドとな
っている
舞阪モチガツオが連日好漁を続けています。
この季節、カツオ漁の国和歌山から舞阪港を基地にして出漁する船
がやってきています。西船と呼ばれるカツオ専門の漁師さんと船たち
です。
船で暮し漁をするその一艘「文誠丸」を浜名漁協の渥美さんに紹介
いただき、船を見せていただいています。
船長の文さんはとても気さくな漁師さん、「珍しくもないけど見ていっ
て」と快く見学に招いていただきました。
船尾に洗濯物が干された生活の場が文さんの文誠丸です。
こちらが操舵をするキャビンの右側、文さんはここで操舵をして遠い黒潮
の海、近い枝潮の海を行きます。
長い航海のためでしょうか、しっかりとした椅子スペースがあり、右上に
は産卵のスピーカーが備えられています。
海の上で僚船と交信し共に大漁を目指す無線のスピーカーです。
卓上にはGPS、船の航跡や好漁場のポイント、帰着時間などがわかる
船の大切な装備です。
左側には船の操舵をする舵、大きな船でも意外なほど小さなステアリング
がついていますが、これをクルクルと回して転舵します。
窓には中心からワイパーがクルクルとまわる回転窓がついています。
荒れた海ではキャビンまで波しぶきがかかり、この回転窓が活躍します。
運転席の上のルーフは一部分開くことができ、こうして船の上に顔を出す
ことができます。
広い海の上で、カツオが群れる鳥山を見つけたりするには、より高いところ
から眺めることが必要です。
文さんの目がここから大洋の上のポイントをさぐる場所、ここで大洋を行く
カツオ船に必要なあるものを見つけます。
それはまた次回に紹介いたしましょう。
※取材協力:浜名漁協 文誠丸(和歌山)
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