みる芽萌える 粟ヶ岳山麓の茶の里 東山茶業組合

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年04月28日 19:15



南アルプスの南限と云われる粟ヶ岳は、その東山麓に茶の文字を
持つ掛川と島田(金谷)の境にある深蒸し茶が育つ里、東山を見下
ろしています。



掛川東山はお茶の産地、今日は南浜名湖を離れ、みる芽(やわら
かいお茶の一番芽)萌える東山に取材に行ってきました。
もう5年も取り組む、この時期のミッションのひとつです。

掛川茶のシンボルと言える粟ヶ岳は、東海道日坂宿から10分ほど
にあり、冬に山のススキなどを刈り刻み、茶の木の畝の間に敷き詰
める「茶草農法」が世界農業遺産候補として注目されています。



茶草を刈り取った山は日当たりが良くなり、ワラビの宝庫となり、草
に覆われて育つことができなかった珍しい草花が群生が見られます。
かつて手が入った里山ではどこでも見ることができた「ハルリンドウ」
などが東山で見ることができます。



近年固有種の虫などが発見されているのも茶草農法を伝統とし里山
を守る東山独自のこの農法が貢献していると云われています。



粟ヶ岳は茶文字を持つお茶の山、頂上には日本の茶祖と呼ばれる栄
西禅師の像が東山を見下ろし見守っています。
お手伝いする東山茶業組合のお茶工場は粟ヶ岳の茶文字を正面に見
るところにあります。

南浜名湖.comは東山が世界農業遺産に選ばれるよう応援しています。

※取材協力:掛川東山茶業組合

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